神奈川県横浜にある和食料理店きじまの歳時記

先週末に、岩手県大船渡から、いかの漁師さんの、亘理（わたり）さんが来てくださいました



きじまとは、しばらくぶりの再会ですが、

私は、３年以上も御無沙汰していたので、とっても嬉しかったです。

きじまの常連様にはすっかりお馴染みの「活いか」をいつも獲ってくださっています。

あの大震災の日の話をお聞きしました。あのとき、亘理さんは漁船に乗っていて海から震災を見ました。

漁港の後ろの山から黄色い杉の花粉が、もうもうと上にあがって、大地震だとすぐにわかったそうです。

とっさに、大地震を経験していた先人たちから聞かされていた
「大地震が来たら津波が来るぞ、すぐに沖に逃げろ！」という言葉を思い出したそうです。

そこで、仲間たちと全速力で沖に出て、命がけで大津波の難を免れたそうです。

しかし、そのあとが大変で、ものすごい引き波が続いて港に３日間戻れなかったそうです。

そして心配で心配でたまらなかった奥様は、辛うじて避難でき、助かったけれど

家はすべて流されていて、跡形もなかったそうです。

私は、３月にきじまから聞いていましたが、ご本人から直接お聞ききして
改めて、胸に強く迫ってくるものがありました・・・

「板子一枚下は地獄」（いたごいちまいしたはじごく）

という、ことわざどおり、船乗りの仕事はいつも危険と隣り合わせです。

これからも、私たちは、もっともっと魚を獲ってきて下さる方々の

思いを受け止めて、感謝の心をもって大切に扱い

一番美味しい状態でお客様にご提供していかなくては・・・と強く思いました。


その後、活魚部の小山が新横浜店にお連れして、亘理さんにきじまを見ていただきました！

「いャ～、俺は酒飲まねえからなァー」なんておっしゃっていた亘理さんでしたが
この日は、めずらしく飲まれたそうです

ご自分が獲ってきた活いか入りの「うみさち盛」を
「うまいなァ」と喜んで召し上がってくださいました。嬉しいです


新横浜店の皆と一緒に記念に



これからもずっと応援して参ります！
がんばろう東北！がんばろう亘理さん！


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http://www.kijimagroup.co.jp/